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優良企業の見分け方はみなさん知っておくべきです。実は見分けるのにコツがあります。
今回は優良企業の見分け方について解説します。
数字に着目しよう
優良企業であるかどうかは「経営が安定している」と「従業員が働きやすい」の二軸から判断できると言えます。これらのバランスがとれていれば優良企業であると定義できます。 前者の「経営が安定している」かどうかの判断材料の一つは数字です。
これから紹介するデータの数値がいいということは、少なくとも経営がうまくいっている(倒産リスクが少ない)可能性が高いです。
本項ではどんなデータを見るべきなのかを解説します。
今回紹介する4つのデータは『会社四季報 業界地図』や『就職四季報(東洋経済新報社)』などの書籍が参考になります。これらの書籍を読むと、知名度だけではない企業の実情を知ることができます。
業界シェア
業界内でのランキングや、市場占有率(シェア)は、優良企業であるか見分ける上で重要な指標となっています。
業界シェアが高い=儲かる・安定しているので倒産リスクが低いです。
給料と売上高
給料がいい(低すぎない)ということは、会社として利益が出ており、それを社員に還元できているという証拠になります。ただ大事なのは、給料単体でみるのではなく、売上高と照らし合わせることです。なので売上高と平均年収の両方を見るようにしましょう。
ただ、後ほど詳しく解説しますが、給料は高すぎるのもNGです。給料とは会社にとってのコストです。
売上高に対して給料が高すぎると会社としての利益率が落ちる原因になります。
有給取得率
「従業員が働きやすい」かどうか見分ける指標の一つとして「有給取得率」が挙げられます。
有給取得率とは、実際に付与された有給休暇日数のうち、実際に取得できた日数の割合になります。
ちなみに参考までに、厚生労働省の『就労条件総合調査』によると、2018年の有給取得率は52.4%となっています。
3年以内離職率
同じく「従業員が働きやすい」かどうかは、「3年以内離職率」が目安の指標となります。
厚生労働省の調査によると、2015年に大学を卒業した人のうち、3年以内に離職したのは31.8%とされています。
そして一般的な優良企業の3年以内離職率は5%以下と言われています。
参照:「納得の内定」をめざす 就職活動1冊目の教科書|著:就活塾キャリアアカデミー
社員の声
実際に働く社員(もしくはすでに辞めた人)の声は大変参考になります。これらの声は口コミサイトで見ることができます。
口コミサイトで有名なのは、就活会議です。
就活会議では企業の社員や元社員が口コミを書いているので、企業の実際の雰囲気がわかります。
また、口コミサイトではないですが、直接現場で働く社員の声を聞きたいのであれば、OB・OG訪問がおすすめです。OB・OG訪問とは興味のある企業に訪れ、実際に働く社会人から話を聞き、理解を深めることです。
優良企業は価値観によりけり
ここまでいろいろと優良企業であるかどうかの判断基準をいくつか紹介してきました。しかし結局のところ優良企業であるかどうかはあなたの価値観によります。
「優良企業」の対極にあるのは「ブラック企業」です。
しかし明らかに労働基準法に違反してない限り、絶対な「ブラック企業」なんてありません。優良(ブラック)であるかはあなたが判断するのです。
例えば、さっき上げた例に関連して「完全実力主義で明確なノルマが設定されている。しかし給料は非常にいい」という会社があったとします。
もしあなたが「多少しんどくてもバリバリ働いて稼ぎたい」と考えるならその企業は優良企業です。
あなたの実力を正当に評価してくれますからね。そして働いた分のスキル・知識が資産として将来残ります。
そしてあなたが「できるだけ楽して働きたい。そして定時に帰りたい」と考えるならあなたにとってその企業はブラック企業と言えるでしょう。
どちらの考えが正しいかなんて正解はありません。価値観は人それぞれです。
例えば「味噌ラーメンはこの世で一番うまい」と主張する人に対して「絶対に間違ってる」だなんて言えませんよね。
あなたはこの就活において自分の価値観を明らかにしておく必要があります。
あなたの価値観が自分にとっての優良企業を見定めるものさしとなります。
そしてそれができるのは自己分析にほかなりません。
知名度=優良とはかぎらない
会社四季報などを見ると、知名度がなくても大規模な事業展開をしている「実はすごい系企業」がたくさんあります。
特に北陸は製造業が多く、みなさんが知らない企業だらけかと思います。
しかし知名度が低くても世界でトップシェアを占めている企業が数多く存在します。
多くの就活生は知名度で選ぶので、BtoC(対個人向け)の企業に人気が集中しがちです(食品とかサービスとか)。
それゆえ、これらの企業は採用倍率が非常に高いです。 そこでみなさんにおすすめしたいのが、BtoB(対企業)です。
BtoB企業の方が客単価が大きいので、BtoC企業より儲かってたりします。そして北陸には先ほど紹介した「実はすごい系」でかつBtoBの企業がたくさん隠れています。
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