秋冬インターンの選考に加えて、本選考も徐々に始まる時期になってきました。
それに伴い、グループディスカッション(GD)の選考を新たに経験する就活生も増えてきたのではないでしょうか。
「GDやったことないから、次回の選考が不安…」
「GD苦手意識あるけど、どうやって直せばいいか分からない…」
そんなみなさんに向けて、今回の記事ではグループディスカッションのキホンを丁寧に説明しています。
今後の就活に役立つこと間違いなしの記事になっているので、是非ご覧ください!
※文章では伝わりきらない部分も多いと思います。スカウミー!メンターが実践した以下のGDロールプレイも見ながら大枠を掴んでみてください。
GDのキホン
GDとは?
前提として、GDとは企業から課される選考の1つです。
ESや面接などの「就活生対評価者」の選考とは異なり、「複数人で1つの課題に取り組む姿が評価される」グループワーク形式の選考になっています。(1グループの人数は3~7人)
GDの主な特徴は、
・与えられるテーマ(お題)にいくつかの種類があること
・役割や進め方がある程度決まっていること
です。
これらの特徴に関しては気になる方も多いと思いますので、後ほど詳しくご説明します。
企業がGDを行う理由
では企業はなぜ、シンプルなESや面接だけでなく複雑な形式のGD選考を行うのでしょうか?
理由は主に以下の2つが考えられます。
・短時間で多くの学生を選考することができるため
・就活生の、チームでの動き方や役割が見られるため
①に関して、「多くの学生を選考する」段階で行われることから、選考の序盤で課されることが多いのもGD選考の特徴です。
また②に関して、自分自身のことをそのままアピールするESや面接などの選考とは異なり、実際に他者との協力の中でのコミュニケーションや態度が評価される点がGDの最たる特徴になっています。
そのため、GDでは「(ノンバーバルも含めた)社会人としてのコミュニケーション能力」が評価されていると言い換えることができるでしょう。
また人事目線では、GDでの動き方を見ることによって、入社後の活躍イメージに繋げていると考えられます。
GDの種類について
GDで与えられるテーマ(お題)はいくつかの種類に分類することができます。
この種類を把握しておくことで、GDを実践する際によりスムーズに議論を進めることができるので、要チェックです。
ここでは実際に筆者が経験したことのある3種類についてご紹介します。
①抽象的テーマ型GD
└いわゆる「答えのない」テーマで行うGD。抽象的であるがゆえにどのように議論を狭めていく(納得感のある結論を導く)かがポイントになってくる。
例)「活躍する社員の特徴を3つ挙げよ」「リーダーシップ像とは何か説明せよ」等
②課題解決型GD
└テーマに対する課題を特定し、それを解決する形で進めていくGD。より議論の論理性が重視される。
例)「本屋さんの売上を伸ばす施策を検討せよ」「キャッシュレス決済を普及させるには」等
③資料読み込み型GD
└与えられたテーマに関して資料が配られ、その情報をもとに進めていくGD。情報を正確に読み取り、取捨選択をして議論に反映させることがポイント。
例)「東南アジアでの新規事業において、どの企業と協働すべきか」
ご紹介した3種類以外にも、賛成か反対かを問う選択式のGDなども存在します。
重要なのは、実践で与えられたテーマがどの種類に属するのかを認識し、それぞれの種類に合った進め方で議論を深めていくことです。
GDの進め方
GDでの役職
GDでは複数人で議論を進めていくわけですが、その中にはいくつか役職が存在します。
ここではGD内での主な役職を紹介するとともに、それぞれの役職がどのような役割を担うのか、またどのようなポイントがあるのかをご説明していきます。
<ファシリテーター>
・役割:議論の進行を担う、司会の役割
・ポイント:メンバーの意見を仰りながら、ゴールに基づいた議論の進捗をすることがポイント。良くも悪くも目立ちやすいため、自分本位になってしまわないように気を付けたい。
<書記>
・役割:議論の議事録をとる役割
・ポイント:チーム内での議論を分かりやすい形でまとめることはもちろん、書記としての役割だけではなく発言量も担保できるかが評価の分かれ目。近年はオンラインでの選考が多いため、WordやGoogleドキュメントを共有しつつ記録するスタイルが主流。
<タイムキーパー>
・役割:進行に沿った時間管理を行う役割
・ポイント:チーム内で1番正確に時間を把握しておくだけでなく、残り時間をもとにした議論の進捗・促進を行えると高評価。(「残り〇分なので、次まとめ行きましょうか」「時間少し押しているので、次2分くらいで考えられると良さそうですね」等)
議論の中で活躍する役職は主に上記3つですが、議論後に登場する役割として「発表者」という役職も存在します。
議論終了後の発表タイムで1, 2分で議論のまとめを発表をする役目です(GDによっては発表が無いものもあります)。
ポイントとしては、「結論ファースト」で分かりやすく発表することが挙げられます。
GDの進め方
GDには、ある程度決まった進め方が存在します。
ここではGDの一般的な進め方について段階に分けてご紹介していきます。
しかしながら、「この進め方が絶対に正解」というわけではなく、テーマや制限時間、チームの特性などによって臨機応変に進め方を変えていけるのがベストです。
あくまでも進め方の一例として参考にしてみてください。
議論開始
↓
①役職決め
└書記・タイムキーパーなどの役職を決める
②時間配分
└制限時間内に収まるように、ゴールから逆算して議論全体のタイムラインを作成する
③前提整理
└議論を行う上で、チーム内での共通認識を揃える
④現状分析・課題設定
└与えられたテーマに対する現状はどうか、課題は何かを明確にする
⑤アイデア出し
└設定した課題を解決するためのアイデアを出しあう
⑥アイデアの評価・まとめ
└⑤で出た複数のアイデアを、判断軸等を用いるなどして絞り込んでいく
(⑦施策の深堀・発表準備)
└時間が余ったら施策をより具体的にする、または発表の練習をするなどする
↓
発表
まとめ
ここまでご覧いただきありがとうございます。
最後にまとめとして、GD上達のための考え方3選をご紹介しますので、ぜひ意識して取り組んでみてください。
・チームでより良い結論を出す意識を持つ
└自分の能力を見せつける場ではない、協調性を積極的にアピールしよう。
・雰囲気も含めて評価対象
└表情やリアクション・相槌など、話す以外の要素にも気をつけよう。
・GD選考は”慣れ”が重要
└GDでの動き方やお題に対する思考癖をレベルアップさせるため、練習会などを活用して繰り返し練習しよう。
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