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「自己分析がつらい…」「自分が分からなくなってきた…」自己分析をしながらこのように頭を抱えている就活生は多いんじゃないかと思います。
あなたは自己分析をする目的を見失ってはいませんか?ここで今一度自己分析をする目的についておさらいしましょう。
自己分析とは
そもそも自己分析とは何をするものでしょうか。
自己分析とは、過去の自分を振り返ることで、これまでの経験や思考を整理し、自分の能力や性質、強みや弱み、今後が将来ありたい姿などを理解することです。 自分がどんな価値観を持っているのか、これまでどういう考えでどんな行動をしてきたのか、どういった状況でどのような感情を抱いたのか。などを言語化し、そこから就活軸や、面接で語るエピソードの整理をします。
自己分析をするとどうなれるの?
就活を終えた先輩や、富山大で毎週水曜の午後にやってるキャリアガイダンスの講師で来る〇〇ナビの方に、「就活で一番大事な要素はなんですか?」と聞いたらきっとこぞって言うと思います。
「就活において一番大事なのは自己分析」と。 就活ではES(エントリーシート)・SPI(適性試験)・OB訪問・面接対策などやることは他にもたくさんあるのに、なぜみな口をそろえて「自己分析が一番大事」と言うのでしょうか。
それは、自己分析をしっかりやってるかどうかによってこれら他の要素のクオリティが全然変わってくるからです。 そもそもあなたは何のために自己分析をするのでしょうか?意外と「周りがやってるから」だったり「なんか大事って言われてるから」と目的があやふやになってはいないでしょうか。
ここで今一度、自己分析をする目的(ゴール)をおさらいしておきましょう。
目的その①:自分の価値観・特徴を見つけるため
ES(エントリーシート)や面接では、必ずと言っていいほど「学生時代に頑張ったことはなんですか」と聞かれます。ストレートに捉えると「あなたが学生時代にがんばったこと」を聞いているように思えますが、そうではなく企業が本当に知りたいのはその頑張ったことを通じて見えてくる「あなたの人柄」です。
この質問に限らず、企業は「あなたの趣味」「好きだった科目」「今の大学に行こうと思った理由」などさまざまな聞き方であなたの価値観や特徴を知ろうとしてきます。 自己分析で自分史(自分の過去のできごとの年表)をまとめておけば、これらの質問に躊躇なく答えることができ、かつ自分の価値観や特徴を理解しておくことでそれをアピールできます。
目的その②:企業選びの「軸」を知るため
自己分析を行うもう一つの理由として、自分が選考を受ける企業を選ぶ時の基準を明確化するためです。
現在、日本には約386万社の企業があります(総務省・経済産業省「平成28年経済センサス-活動調査結果」)。これほど膨大な数の企業について一つ一つ調べるのは不可能です。 だからこそ、選考を受ける企業を絞り込むための自分の軸(判断基準)が必要となります。
自己分析をしていれば事業内容・給与体系・社風・勤務地などあなたが企業を選ぶ上で重視するものは何なのかが見えてきます。逆に自己分析をせずに「なんとなく」や「周りが受けているから」など軸を持たずに企業に応募してしまうと、適正に合わない企業に入社してしまうこととなり、早期離職に繋がってしまいます。
自分の過去・現在・未来と向き合い、「自分は将来どうなりたいのか」「自分のやりたいことはなにか」をはっきりさせましょう。
あなたは自分のことを意外と知らない
自己分析で一番やってはいけないことを教えます。それは、自分一人で自己分析することです。 自己分析をする上で忘れてはならないマインドセットは「自分のことはよくわからない」ということです。
「自分のことくらい知ってるから自己分析なんて必要ない!」と思っているあなた。間違いです。「自己分析をすればするほど自分が分からなくなってきた…」と思っているあなた。その感覚は正しいです。 ここでひとつジョハリの窓というものを紹介します。 ジョハリの窓とは、自分が知っている「自分の特徴」、他人が知っている「自分の特徴」の一致・不一致を『4つの窓』に分類することで自己理解のズレに気づく、心理学ではよく使われている手法です。
この4つのタイプ分けから分かる通り、「自分が認識している自分」と「周りが認識している自分」は必ずしも一致していません。
例えばあなたは自分のことを「愛想がいい」と自己認識していたとしても、周りはあなたのことを「不愛想」と認識していたらそこでズレが生じてしまいます。
このズレを認識しないと面接において自分を正しく見せることができません。これが自己分析を一人でやってはいけない理由です。 では「自分が認識している自分」と「周りが認識している自分」のズレはどうすればわかるのでしょうか。答えは簡単で「周りの人に、自分の特徴を聞いてみる」ことです。
ただ、ここで聞く相手としておすすめできないのは親御さんです。親は距離が近すぎて、客観的なアドバイスが貰えない懸念があります。
なのでもし聞くのであれば、大学の先輩や友人にしましょう。もしくは身近に社会人として働いている親戚がいればベターです。