「SPIとは?」名前はちらほら耳にするけどなんとなくしかその意味を知らない方も多いと思います。本記事では選考において最初に課されるSPIというものについて解説していきます。
SPIとは?
SPIとは、リクルート社が提供している適正検査です。人柄や仕事に関しての適性やどんな組織になじみやすいかということをテストします。正式名称は「SPI(Synthetic Personality Inventory)総合検査」です。
SPIは、多くの企業が就職活動中の受験者の能力を測るために、選考の初期段階で導入しています。つまり、企業によっては SPIテストを突破しなければ、1次選考や面接にすら進めません。SPIテストは就職活動の最初の関門となるわけです。
問われる内容
SPIは能力調査と適性(性格)調査を合わせた検査となっています。
能力調査
能力調査では「言語テスト」と「非言語テスト」があります。言語テストは国語、非言語テストは数学でいずれも中学レベルの内容が問われます。
▶言語テストの例題
提示された二語の関係を考え、同じ関係のものを選びなさい。
人間:哺乳類
ア:冷蔵庫:家電
イ:教会:牧師
ウ:日食:月食
SPIの言語分野で出る問題は、中学校の教科書レベルのものが多く、対策自体はそれほど難しいものではありません。 対策としては語彙を増やす点に尽きます。「類義語」「対義語」「ことわざ」などの種類・意味をできるだけ多く覚えておく必要があります。
▶非言語テストの例題
箱の中に赤玉が2個、白玉が6個入っている。この中から同時に2個の玉を取り出すとき、白玉を2個取り出す確率はいくらか。
非言語テストも同じく、出題されるのは中学生レベルの数学の問題です。とはいえ、理系の方はともかく、長いこと数学と離れていた文系大学生にとってはやや鬼門かもしれません。しっかりと参考書で対策しましょう。
適正(性格調査)
性格検査は他の能力検査と異なります。先の2つは訓練次第で能力を培うことが可能であるのに対して、性格は普段からの考え方や生まれ持った性格が多くを占めます。
これに関しては対策の必要はあまりありません。変に対策は施さず、正直に回答して誠実な人間であることを企業にアピールしましょう。
合格ライン
SPIにはっきりとした合格ラインはなく、企業によって異なります。3割程度で合格の企業もあれば、8~9割の得点を求められる所もあります。
また、受験者の多い大企業は、一次選考前の足切りとして合格ラインが高めのことも少なくありません。 いくら学生時代に優秀な成績を収めたり、課外活動を頑張ったとしても、SPIで落とされて面接やESでアピールができないのはあまりに勿体ないですよね。
参考書を繰り返し解けば必ずクリアできるものなのでしっかりと対策しましょう!