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「インターンに参加すると有利になるの?」6月になったことで夏季インターンが始まりますね。周りがエントリーを始めて焦っている方もいるのではないでしょうか。今回はインターンに参加することで本選考が有利になるのかを解説していきます。
そもそもインターンとは
インターンとはインターンシップの略称で、学生が興味のある企業で実際に働いたり、訪問する就業体験のことです。学生側のメリットとしては、webサイトの情報だけでは分からない社内の雰囲気が分かったり、実際に働くことで入社後のイメージが持てるようになります。
インターンは
・短期インターン(1日~5日)
・長期インターン(3カ月以上)
の2種類に分かれます。この2種類の大きな違いとして、長期インターンでは実務を担うこととなり、社員と同様の仕事をします。
これに対し短期インターンでは就活生向けに内容がカスタマイズされており、実務ではなくあくまで体験ということで、グループワークだったり説明会を中心にプログラムが組まれているという違いがあります。
今回は、就活生からの人気が高く、夏季と冬季に開催が集中する短期インタ―ンについてお話していきます。
企業がインターンを行う目的
企業がインターンを行う目的としては主に採用広報目的があります。自社の雰囲気や仕事内容を知ってもらうことで、興味関心を引き出し、魅力付けを行いたいというのが第一の目的としてあります。
また、短期インターンでは、インターン参加者だけの特別選考ルートを設けている場合もあります。特別な選考枠を設けることで、早期から「優秀な学生を囲い込みたい」という意図もあったりします。さすがに3日程度のインターンに参加しただけで内々定が貰えるということはなかなかありませんが、一次選考が免除になるなどは珍しくありません。
インターンに参加すると有利になるケース
選考が一部免除される
先ほど申し上げた通り、短期インターンの大きなメリットとしては、インターンに参加した学生向けの特別選考ルートが存在したり、本選考において選考フローが一部免除されることです。これを目当てに短期インターンに参加する学生は少なくありません。
基本的にインターンの募集要項には、「本選考には直接関係ない」と記載されています。これまで文部科学省は「インターンと採用活動の直結は避けるべき」とする見解を出していました。その理由として、インターンのせいで就職活動の早期化や長期化を招き、「学生の学習環境の確保が困難になる」と述べていました。
つまり、採用目的でのインターンの開催を禁止していたのです。そのため企業は国の方針に従い、表向きには選考とは関係ないことをアピールしつつ、裏ではひそかに選考活動を行っていました。
しかし先日、経団連が「インターン直結選考」の一部解禁を発表しました。(詳しくはこちらをご覧ください)
新型コロナウイルスの影響で、学生と企業両方それぞれの活動に大きな支障は生じているため、インターンの在り方を見直すことで学生と企業の接点を増やそうという目的です。取り急ぎは大学院生から解禁の方向性ですが、今後この流れは加速するかもしれません。
本選考で有利になる
上記のような特別選考枠が設けられていない場合でも、選考で間接的に有利に働く場合があります。
その例として、本選考のES(エントリーシート)や面接で説得力のある志望動機を述べることができます。仮にあなたの志望動機(きっかけ)が社員の魅力だったとします。「社員の方が魅力的に感じました!」と説明会に参加しただけの学生が言うのと、1週間のインターンで多くの社員さんと話した学生が言うのでは説得力が全く違いますよね。
また、あらかじめインターンに参加しておけば、「早期から自社に興味を持ってくれている学生」というアピールをすることもできます。インターンは、のちの本選考で熱意をアピールする仕込みでもあるわけです。
他にインターンに行くメリット
単位認定がされる
➤大学が認めていたり、企業と連携していれば、インターンシップの活動が単位として認定されるケースがあります。大学3年生は授業やゼミなどの研究が忙しくなるタイミングでもあります。就活をしながら同時並行で足りない単位を補えるのは大きなメリットですね。
文部科学省が公表している「平成29年度のインターンシップ実施状況」の調査報告によると、平成29年度にインターンシップを単位認定している大学(学部・大学院)は 637 校でした。
調査対象となった大学・大学院全体の81.6%がインターンシップを単位認定しているという結果に。前年度の581 校(74.3%)から56校増えており、増加傾向にあります。
参照:https://www.mext.go.jp/b_menu/internship/1413929.htm
入社後のミスマッチが防げる
➤実際に働いている人の声を聞いたり、業務を体験することで、インターンでしか得られない「生の情報」が得られます。
憧れの企業でも、社員の雰囲気が自分と合わないということは珍しくありません。残念なことに新卒の学生の3年以内の離職率は約30%に及びます。インターンに参加しておくことで、「こんなはずじゃなかった…」というミスマッチを減らすことができます。