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今回は面接におけるNG行動集を3つご紹介します。面接に落ちてしまう人には、共通の特徴があります。なお、「服装が乱れている」や「表情が暗い」など、常識で考えれば分かるものは今回除外しました。
結論ファーストじゃない
面接官からの質問に対しては、「結論」から答えましょう。ダラダラとエピソードから話し始めるのはNGです。
面接官は、朝から晩まで1日に何十人もの学生を相手にしています。当然、膨大な量の情報に接することになります。なので非常に疲れますし、就活生の話に飽きます。
たくさんの情報を浴びながら、なお、次々に人の話を聞いていると、「背景や理由はいいから、結論を教えてくれよ…」という精神状態になります。
これは、就活に限った話ではなく、ビジネスの場においてもそうです。
例えば、とある会社で、上司が部下に「昨日お願いしたプレゼン資料は作ってくれた?」と質問したのに対し、部下は「あー、すいません。実はスライドに差し込むフリー画像探しに手間取っていまして、著作権って守らないといけないじゃないですか?有料素材も買っていいんだったらもう少しで終わるんですが…」と回答したとします。
この回答、何がまずいかお分かりでしょうか?上司からの「終わったの?」という質問に答えていないんです。上司が知りたいのは「資料作成が終わったかどうか」であり、「画像探しに手間取っていること」なんてどうでもいいんです。
もちろん、文脈から終わってないことは察しがつきますが、このような回答の仕方だと、何が言いたいのかパッと分からないので、聞いていてストレスに感じてしまいます。
人と話していて「この人はこういうことを言おうとしてるんだろうな」と、聞き手の頭の中にできる理解(本でいう目次のようなもの)を「メンタルモデル」と言います。面接においても、質問を回答する際は、面接官の頭の中にこのメンタルモデルを作ってあげることが大事です。
参照:【一瞬でバレる】仕事が出来ない人の話し方TOP3|マコなり社長
就活の例に戻します。
例えば「自己PRをお願いします」という質問に対しては、「私は、大学3年の4月からインターネット広告代理店で長期インターンをしており、そこでは…」とだらだらエピソードトークを始めるのではなく、「私の強みは目標に対して愚直に粘り強く努力できる点です。その強みを発揮したのは…」とまずは質問に対する結論から答えましょう。
話す順番は、まずは結論、次に理由や裏付けのエピソードです。これを徹底しましょう。
嘘や話を盛る
面接におけるNG行動2つ目は、嘘をついたり話を盛ることです。
多くの就活生は、自分の学生時代をキラキラ見せようと必死になります。
が、まず知っておくべき事実として、そもそも人事(面接官)は就活生の嘘に気づいています。
人事というのは「百戦錬磨」の現役社会人です。就活生はもちろんのこと、職場の同僚、上司、取引先やお客様など、日々さまざまな人達とやりとりしている猛者です。
FACTとして、採用担当者の7割以上が就活生の「嘘・盛った話」に気づいているというデータがあります。
採用担当者300人に対し「選考中(ESや面接)で学生の盛った話に気づいたことはありますか?」というアンケートを行ったところ、73.7%が「気づく」と回答しました。
出典:『就活ジャーナル』|就活で「嘘・盛った話」はアリ?採用担当者300人の本音アンケートより
このように面接における嘘はバレるリスクが非常に高いです。し、そもそも就活で嘘をつく必要なんてないんです。
聞いていないことまで話しはじめる
面接におけるNG行動3つ目は、聞いていないことまで勝手に話しはじめることです。
その例として「学生時代に頑張ったことは何ですか?」という質問に対し
「私は大学3年の4月からインターネット広告代理店で長期インターンをしておりました。web広告業界を志望していた私は、実務経験を通して業界知識を得たいと考え取り組みました。そこではリスティング広告の運用を任されておりました。私はgoogleの資格を多数保有しており…」と回答したとします。
察しのいいみなさんはお気づきかと思いますが、資格の話から回答の方向性がずれています。
質問していないあなたのスキルについてまで一方的に話しはじめているんです。
この質問で知りたいのはあなたの「学生時代に頑張ったこと」自体ではありません。そこから見えるあなたの「人柄」や「特徴」です。相手の質問の意図を理解し、かつストレスのない回答の仕方を心掛けましょう。
また、面接はプレゼンテーションではなく会話の場です。「自分が伝えたいこと」よりも「相手が知りたいこと」を伝えるよう意識しましょう。
まとめ
今回は面接でやってはいけないNG行動集を3つ紹介しました。
この3つをやってしまう人の共通点として見られるのは「話の内容を頑張って膨らませよう」だったり「アピールしたいことが多すぎて話が前のめりになる」といった「話の内容」に重点を置いてしまっている点です。
ここでみなさんに「メラビアンの法則」というものをご紹介します。
このメラビアンの法則というのは、聞き手が話し手の話を聞いたときの評価は、「どう見えたか」という視覚情報が55%、「どう聞こえたか」という聴覚情報が38%、そして「話の内容」はたった7%であるというものです。
多くの就活生は、「話の内容」を充実させようと、そこばかりにエネルギーを注ぎます。就活生が取り組む面接対策は、そのほとんどが「台本づくり」です。しかしこのメラビアンの法則から分かる通り、「話の内容」が占める評価のウェイトはたった7%。つまり、台本作りは実に生産性の低い努力と言えます。
大事なのは見ため(容姿の良さではありません)と声です。これらをどう高めていくかも今後紹介していきます。