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面接では第一印象が9割と言われています。前回は、面接で落ちてしまう人の共通点3選を紹介させていただきました。今回、それに引き続き、面接官への第一印象を圧倒的に良くするチェックポイントを7つご紹介させていただきます。
話の内容の評価割合は?
前回のおさらいにはなりますが、ここでみなさんに「メラビアンの法則」というものをご紹介します。
このメラビアンの法則というのは、聞き手が話し手の話を聞いたときの評価は、「どう見えたか」という視覚情報が55%、「どう聞こえたか」という聴覚情報が38%、そして「話の内容」はたった7%であるというものです。
多くの就活生は、「話の内容」を充実させようと、「台本づくり」を頑張りますが、メラビアンの法則から分かる通り、「話の内容」が占める評価のウェイトはたった7%。つまり、台本作りは実に生産性の低い努力と言えます。
それより大事なのは見ため(容姿の良さではありません)と話し方です。
今回はそれらをどう高めていくかのテクニカルな対策を7つのチェックポイントで説明していきます。
参照:受かる面接、落ちる面接~人事経験者だけが知る採用と不採用の境界線~|兵頭秀一
見た目編
アイコンタクトを適切に
面接での目線は、面接官とのアイコンタクトが望ましいです。相手の目をずっと見ている必要はありません。
正しいアイコンタクトは、「相手の目を見る」のと「視線を逸らす」ことを適切なタイミングで行うことです。そのタイミングとしては、自分が考えを整理している時にやや視線をそらし、回答が整理できた時に相手の目を見るのが正解です。
たまに就活生がやってしまうミスとして、面接官が2人の場合でのアイコンタクトの方法が挙げられます。多くの場合は、面接官の2人のうち片方が進行役としてあなたに質問してくるかと思います。そしてもう一方は黙ってあなたの話を聞いていることが多いです。
黙っている人の方が年齢が高い場合が多いので、鋭いみなさんならお気づきかもしれませんが、黙ってる方が立場的に「偉い」です。そしてあなたに質問している若い面接官の方が立場的に下です。
それに気づいていようがいまいが、どうしても本番では質問してくる若い面接官にばかり目線を送ってしまいがちです。すると、蚊帳の外だった偉い面接官は、あなたと心が通じ合わなかったと判断し、若い面接官より強い権限であなたを不合格にします。
そうならないためにも両方に目線を送り、置いてきぼりにしないようにしましょう。
頼もしそうに振舞う
面接官は、その会社の採用基準を満たしている上で、最後はあなたを「一緒に働きたい」と思った際に合格させます。
では、どんな人が「一緒に働きたい」と思われるのかというと、一つは「頼もしそうな人」です。頼もしそうな人とは、言い換えれば「戦力として期待できる人」です。
企業は、目的をもって人材を採用します。「会社の売り上げを上げたい」だったり「規模が拡大しているので人員が欲しい」など、企業によってさまざまです。
もしあなたが頼もしそうに振舞えば、「この人は周囲を引っ張って成果を上げてくれそうだ」「会社の問題を解決してくれそうだ」と採用目的を果せることアピールできます。
あなたが自分に頼もしさに自信があるなら、そのように振舞いましょう。頼もしそうに見える話し方テクニックは次項で紹介しています。
親しみやすそうに振舞う
面接官があなたを「一緒に働きたい」と思う評価ポイントはもう一つあります。それは、「親しみやすそうな人」です。親しみやすそうな人は言い換えれば、「会社へ馴染みそうな人」と言えます。
職場での人間関係というのは非常に大事です。仕事は一人でできません。チームプレーで仕事を進めていくにあたって、人間関係を良好に保てるかどうかは重視されます。ここであなたが会社に馴染めることをアピールすれば大きなアドバンテージになります。
では親しみやすさをアピールする方法は一つ、笑顔です。いつもより笑顔を意識して受け答えしましょう。なお、常に作り笑顔でいればいいという訳ではなく、質問によって使い分けましょう。
アイスブレイク(雑談)や趣味などの話はニコニコで問題ありませんが、志望動機などの真剣な質問の時は控えましょう。
話し方編
数字を断言する
回答の際には数字を適切に挟みましょう。そうでなければ話が抽象的になってしまい、聞き手(面接官)もイメージしづらくなってしまいます。
結論ファーストで話す
面接官からの質問に対しては、必ず「結論」から答えましょう。
面接官は、朝から晩まで1日に何十人もの学生を相手にしています。当然、膨大な量の情報に接することになります。なので非常に疲れますし、就活生の話に飽きます。
たくさんの情報を浴びながら、なお、次々に人の話を聞いていると、「背景や理由はいいから、結論を教えてくれよ…」という精神状態になります。相手にストレスを感じさせない話し方を心掛けましょう。
回答時間はおよそ30秒
質問に対する回答時間は、基本的には30秒程度が望ましいです。45秒を超えてくると話の要点がわかり辛くなりますし、前半の内容を忘れます。
そして長すぎる回答は面接官を退屈させます。先ほども申し上げた通り、面接官は1日に何十人もの就活生を相手にしており、就活生の話に飽きます。(内容もサークル長だったりバイトリーダーなど似通った経験なので)
逆に短すぎるのもNGです。15秒以下だと、情報量が少なすぎて評価ができません。
また、面接官はあなたの回答に対してどんどん深堀りをしてきます。もし最初の回答で全てを話してしまうと、その後の深堀り質問で話す内容がなくなってしまいます。引き出しは残しておきましょう。
メリハリをつける
せっかくいい内容でも、ずっとテンポが一定で抑揚のない話し方をしていると、面接官の印象に残りません。強弱、メリハリをつけることを意識しましょう。
1.重要なポイントでは強く、時には弱く
2.声の調子(高低)に変化をつける
3.速度を変える
この3点を意識しましょう。とはいってもテキストでこれを見てもピンとこないかと思います。なのでメリハリの付け方に関してはYouTube上でスピーチ動画などを見てそれをマネするといいかと思います。
個人的には渋谷でプログラミングスクールを経営しているYouTuberのマコなり社長さんや、YouTubeで就活塾をやっているUtsuさんがオススメです。話が非常に聞き取りやすいです。この二人は会社経営をされている人と話すプロです。