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「就活で留学経験って有利になるのかな?」「みんな留学行ってるけど自分もいったほうがいいのかな?」そう疑問に思う方もいるかと思います。
今回は就活において留学経験が有利になるのか否かを解説していきます。
留学で身に付く力
海外留学を通して身に付く力は大きく分けて3つです。
広い視野
海外留学に行くと、自分がそれまで当たり前だと思っていた価値観が簡単に覆されることが何度もあります。
今まで日本にしか住んだことがないと、「日本の経験」がベースになっているかと思われます。しかし、海外で実際に生活すると、自分の考えが変に思われたり、逆に、賞賛されたりします。
このように、自分の価値観が何度も覆される経験を繰り返すことで、多様性を受け入れられるようになり、視野も広がります。
バイタリティー(活力)
日本人は、昔から「協調性」を大事にしていると言われています。そのため、言いたいことが合っても自分の中で引っ込めたり、相手の気持ちを「察し」ようとします。
しかし、海外では言いたいことがあれば積極的に主張するのが一般的です。
留学先では相手は「察し」てくれないので、こちらも気持ちをしっかりと主張する必要があります。
こうした積極的な行動が当たり前の環境にいることで、バイタリティー(活力)が日本にいた時よりもアップすると言われています。
語学力
当然ですが、英語圏の国へ留学したなら、基本的に授業は「英語」で行われます。読む、書く、聞く、話すの工程全てを英語で行わなければいけません。
このように、常に英語を使う環境に身を置くことになるため、語学力が述ばせることが一番のメリットです。むしろこれ目的で行く方がほとんどかと思います。
留学経験がないと不利?
選考不利になることは無いが、あれば加点も。
この時期はインターンの選考真っ盛りで、たまにES(エントリーシート)に「留学経験があれば教えてください」という設問に戸惑っている就活生も多いかと思います。
あなたに留学経験が無い場合、ここで「留学経験はありません」って堂々と書くべきか迷いますよね。
しかし、あえて断言しておくと、留学経験がないからといって選考で不利になることはありません。
留学経験がなくても、減点されることはなく、あれば加点対象になるに過ぎないと考えて大丈夫です。
逆に、留学経験がある学生の中で、「休学」や「留年」をしたことがマイナス評価になるんじゃないかと不安な方もいるかと思います。
これに関しての回答としては、留学のための休学や留年も不利にはならないです。
文部科学省が官民協働で実施している「トビタテ!留学JAPAN」が、2017年6月に企業の採用担当412名と大学生721名を対象に実施した「就職活動と留学に関する意識調査」によると、留学のための休学や留年について、採用時にマイナス評価しないと答えた企業は75.3%となっています。
留学は、休学してでも行く価値があると多くの企業は考えているのですね。
短期留学でもアピールできるの?
留学の中から何を学んだのか、のほうが大事。
ひとえに留学と言っても、1年間休学して行く長期留学から、1カ月程度で気軽に行ける短期留学まで幅広く種類が存在します。
「1~3カ月程度の短期留学でも就活でアピールポイントになるのかな…」と疑問に思う方もいるかと思います。
はっきり言って、1カ月程度の短期留学では、語学力アップは難しいです。
なので、語学力がアップしたことをアピールするのは得策ではありません。
しかし、たとえ1カ月の短期留学でも、あなたが「明確な目的意識」を持って行ったこと、「留学期間に経験した出来事を通した学び」
そして「今後その経験をどう生かそうと考えているのか」などの切り口で語れば、大いに自己PRやガクチカで語れます。
次項でこういった切り口のアピール方法を解説します。
留学経験をアピールする上で大事なポイント
目的意識を明確に伝えよう!
留学経験自体は持っているだけでは何のアピールにもなりません。先程述べたとおり、留学には「明確な目的意識」が必要です。
「留学」というと、「語学力」しかアピール材料が無いように誤解されがちです。
しかし、次に紹介するポイントを意識すれば、たとえあなたが留学で語学力があまり身に付かなかったとしても、十分自己PRとなります。
留学経験をアピールする上で大事なポイントは2つあります。
留学しようと思った動機・目的
あなたが留学をしようと決意した動機を振り返りましょう。
わざわざ自主的に留学に参加しているということは、そこになにか想いと、そう思った経緯があるはずです。
その動機をできるだけ「具体的に」アピールしましょう。
単に「語学を学びたかった」や「異文化交流をしたかった」といったありふれた理由では人事に刺さりません。
(前者は、結果として本当に語学力が身についたならアピール材料になります。)
こういったありふれた動機ではなく、できるだけ「あなたの原体験」と絡めて述べることが大事です。
例えば、「海外から来ていた留学生が、自分の意見をはっきりと主張する姿を見た。自分は他者と意見が異なった際に、それまで思ったいた事を引っ込めてしまう悪い癖がある。日本と異なる教育に触れることで、その弱点を克服したいと思った」
ぐらい具体的だと望ましいです。
成長したこと、学び
留学経験を通じて成長したこと、得た学びを語りましょう。
語学力以外にも、身につく力、新たな学びはたくさんあります。
先程述べたように、海外にいると自分が当たり前だと思っていた価値観が何度も覆されます。
例えば、日本の大学では一方的に話を聞く「講義」形式の授業が主流ですが、アメリカでは学生たちに議論させる「ディスカッション」形式の授業がよく見られます。
この経験に対して「アメリカの授業では意見出しをして、議論に参加することの大切さを知った。この経験から、不足している情報を埋めるために仮説を立て、問題解決を図る思考習慣が身についた。」
などとこちらも具体的に述べれば大きな評価ポイントとなります。
また、①で述べた目的に対しての振り返りもぜひ語りましょう。