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今回は圧迫面接の例を紹介します。圧迫面接は、実は面接官が意図して行うことが多いです。また、一見すると圧迫面接に見えるものの、面接官には圧迫する意図がない場合もあったりします。
圧迫面接とは
圧迫面接とは、面接官が高圧的な態度をとったり、就活生に対して興味のなさそうな素ぶりをしたりするなど、いわゆる「マナーの悪い面接」のことを指します。
ちなみに、就活を経験した1~3年目の現役社会人212人に「圧迫面接を経験したことがありますか?」と質問したところ、約64%が「経験したことがある」と回答しました。圧迫面接とは、意外と他人事ではないのです。
ただし、この中には「圧迫面接に見えて実はそうでないパターン」も含まれていますので、今回はそちらも紹介していきます。
引用|リクナビ就活準備ガイド「企業はなぜ圧迫面接をする?採用のプロが意図と対処法を解説!」
圧迫面接の代表例としては
・就活生の発言に対する一方的な否定
・面接官が常に高圧的な態度をとる
・就活生の発言に全く興味がなさそうな反応
・意地悪な質問を繰り返す
などが挙げられます。
圧迫面接の目的
ストレス耐性を判断している
一番多いのが、この「ストレス耐性を見る」ために行うパターンです。仕事においては、取引先とトラブルになったり、上司の方から詰められるなど、ストレスがかかることもあります。
こうしたストレスに耐えられずに早期離職に繋がるケースは少なくありません。
FACTデータとして、大卒で就職した新入社員のうち、31.8%が入社3年以内に離職しているというデータがあります。およそ3人に1人が3年以内に離職しているのです。
参照|新規学卒就職者の離職状況(平成28年3月卒業者の状況)|厚生労働省
また、企業からしても、社員の早期離職は避けたいと考えています。
新卒3年目で社員が退職した場合、企業では1人あたり1000万〜1500万のコストが無駄になるとされています。社員の早期離職は多大なる損失なのです。
参照|社員が定着しないことによる企業の損失 Vol.1 – 『日本の人事部』専門家コラム
なので企業は面接の際、「この就活生はすぐに辞めなそうか」も見ています。それを推し量るために、あえてストレスのかかる圧迫面接を意図的に行うことで、就活生のストレス耐性を判断しようとしているのです。
切り返しの良さを見ている
あえて圧迫面接をすることで、就活生のとっさの思考力や、コミュニケーション力を判断しようとするケースもあります。
仕事とは、予期しないことの連続です。例えばあなたが営業マンだったとします。あなたは自社の商品・サービスを売るために新規営業に向かったとします。
そこで顧客から「これなら他社の商品の方がよくないですか?」だったり「うちには必要ないんですけど…」などと全否定されることは普通にあります。
こうしたネガティブな反応に対し、相手をその気にさせるための上手な切り返しが必要とされます。
就活というのは営業と似ています。自分(売りモノ)を企業(売り先)に買ってもらおうと面接対策(売り方)をする流れは営業活動そのものです。(これは、弊社代表髙平の言葉です。近日、こちらについて解説した記事も紹介します。)
このように企業は面接を商談の場に見立て、あえて就活生に圧迫した態度をとることで、とっさの切り替えしやコミュニケーション力を見極めようとしているのです。
ただの憂さ晴らし
先ほど述べた通り、圧迫面接は、基本的には意図して行うケースがほとんどです。
ただ稀に、面接官のストレス発散のために行われるケースもあります。このケースでは、面接官本人も圧迫面接をしているつもりではないことが多いため、どうしようもありません。
傾向としては「一方的な否定・罵倒」「人格そのものの否定」が見られます。こういった態度をとる面接官は、就活生をただのサンドバックと認識しています。
大前提として、このような憂さ晴らしの圧迫をしてくる会社に就職するのはやめましょう。そして就活生は全く悪くないので気に病む必要はありません。
圧迫面接に見えて実はそうでないケース
面接官は圧迫しているつもりはないのに、就活生の勘違いで圧迫面接と受け取るケースもあります。
例えば、就活生の回答に対して「なぜ?」「どうして?」と繰り返し聞いてくるパターンです。
そもそも、面接では深堀りされることが前提です。面接官は、学生のことを詳しく知りたいのです。先ほど申し上げた通り、面接というのは営業活動に似ています。
みなさんが例えば家電量販店でエアコンを買おうとなった時に、かならず他社の商品と比較しますよね。
価格、省エネ性能、フィルター掃除機能など、それぞれどんな特徴を持ってるかを比較して買うんじゃないかと思います。
就活もこれと同じで自分という商品がどんな特徴(性格、価値観、スペック、なりたい未来の自分、就活の軸)を持っているのかを理解しておけば、買ってもらえる可能性がぐんと上がります。そのためにも自己分析は怠らないようにしましょう。
圧迫面接への対策
先ほど述べたように、面接官は多くの場合、意図を持って圧迫面接を行っています。それさえ分かっていれば、あとは気持ちの問題であり、冷静に対処するだけです。
大事なのはその場を俯瞰(ふかん)して、鳥の目で空から自分と相手をイメージすることです。そうすれば「あ、今自分はストレス耐性を見られてるんだな」と冷静になることができます。
一番やってはいけないのは感情的になったり、相手に反論することです。ここで怒ってしまってはマイナス評価になってしまいます。
面接官も、上からの指示で、本当はやりたくない芝居をしてくれています。そのことに感謝と敬意の気持ちを持っていつも通り振舞いましょう。
ただ、ここまでいろいろと述べてきましたが、私個人の意見としては、そもそも圧迫面接をしてくる企業への入社はおすすめしません。
あなたがその企業に本当に行きたいのであり、仕事において叶えたい何かがあるなら別ですが、圧迫面接を行う企業は、常に激務が待っていたり、それだけ仕事でストレス耐性が必要という証拠であります。
それに耐えられる自信がないのであれば、今一度自分と向き合い、別の選択肢を考えましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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