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貴重なOB訪問の機会を最大限に活用したい就活生必見!OB訪問で聞くべき質問の例を、知りたい情報別にご紹介します。
今回の記事を参考に、質の高いOB訪問を行いましょう!
はじめに
就職活動を行う際、OB訪問は有効な手段です。質問を行うことで会社説明会などでは得られなかった情報を得られるからです。
しかしいざ質問をしようと思っても「思いつかない、何を聞けばいいのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、OB訪問で知りたい目的に合わせた質問例をご紹介します。
OB訪問を通して何を得るのか
OB訪問にはさまざまなメリットがあります。大手食品会社の味の素の内定者にインタビューした記事をみていきましょう。
味の素内定者インタビュー(前編)「インターンやOG・OB訪問で生の声に触れる」
インタビュー内で「OG・OB訪問はしましたか?したとしたらどんな話をしましたか?」という質問に対して、内定者は以下のように答えています。
・自分の強みが働き方や業務内容にどう活用できるか確認できた
・面接時に少しでも引き出しになるような話を聞けた
・キャリアプランが会社の雰囲気や内部の制度とマッチしているか確認できた
以上のことから、OB訪問には就活に際してメリットがあるとわかりました。
- 自己理解が深まる
- 業界研究が進む
- 企業とのミスマッチを防げる
上記のメリットを抑えた質問をすることが、内定確定や就職後の「こんなはずではなかった」を防ぐためにも大切なことです。
OB訪問で聞いておくべき質問例
実際に質問する内容をあらかじめ確認しておきましょう。ここからは、OB訪問で聞いておくべき質問例をご紹介します。
仕事内容について
自分が希望する職場で現在勤務している先輩社員の声を、聞くことをおすすめします。
というのも、先輩社員が入社前に想像していた会社像だったのか、入社後の相違があるのか確認できるからです。
質問しておくことにより、自分自身の安心材料となるだけではなく、業界や企業への理解を深められます。
・1日の流れを教えてください
・仕事のやりがいは何ですか
・仕事で大変だと思うことは何ですか
・仕事での失敗談を教えてください
・入社してから今に至るまでに行った仕事を教えてください
社風・会社の雰囲気について
企業内で実際に働いている先輩社員が自社の組織や取り組みについて、どのように考えているのかを確認しておきましょう。
社風や会社の雰囲気の話題は盛り上がり、興味のある話が聞けるからです。
社内イベントの有無や先輩と後輩社員との関係を聞いておくと、入社後に「自分がこの職場になじめるのか」を想像できるでしょう。
・職場の雰囲気はどうですか
・社内イベントはありますか
・先輩や後輩社員との関係はどうですか
・入社前と入社後でギャップはありましたか
・どういったタイプの社員の方が多いですか
企業・業界に関することについて
企業や業界をよく知っておくことも就活には大切なことです。
たとえば自社の一員となってよかった点、自社の特徴や「どんなところが他社と比べて強いのか」を、先輩社員目線で語ってもらいましょう。
先輩社員が実際経験したことを聞けば、その企業にとって「どんな人材が必要なのか」を理解できます。
また、業界全体の抱える課題や将来性について聞いておくことも、将来について考えるきっかけになるでしょう。
・御社の強み、弱みは何だと思いますか
・御社で活躍する方に共通することは何ですか
・この業界で働く良さは何だと思いますか
・業界の抱える課題は何だと思いますか
・業界の将来性についてどう思われますか
働き方について(福利厚生)
休日や仕事終わりをどのように過ごすかを、できるだけ具体的に聞いておきましょう。
社会人にとっては休日や業務終了後のプライベートを大切にしたいからです。たとえば仕事を家に持ち帰ってまでするようだと、仕事とプライベートの区別がつかずに休息できません。
また、仕事とプライベートを両立させるために「どんなことを心がけているか」を聞いておくと、普段の仕事がどれだけ忙しいのかを把握する指針となります。
・休日は何をして過ごすことが多いですか
・仕事終わりにはどのように過ごすことが多いですか
・仕事とプライベートを両立させるために心がけていることはありますか
・産休や育休は取れますか
・福利厚生の制度には満足していますか
就職活動について
先輩社員が就職活動を「どう行っていたのか」質問してみましょう。
どのように就職したい企業を選んだらいいのかの参考になるからです。
自身の第一印象についてどう思ったのか、自己PRや志望動機はどうだったのか聞けば、実際の面接時にも役立つでしょう。
就活の軸や入社を決意した理由について質問すれば、先輩社員が辿ってきた就活から入社までの過程がわかります。今後就活していく上での参考にしましょう。
・何を就活の軸として就職活動を進めていましたか
・私の第一印象はどうでしたか
・入社を決意した理由は何ですか
・企業研究はどのように行ったか
・自己PRと志望動機は何でしたか
OB訪問で質問する際に注意したいこと
当日緊張のあまり「何も質問できなかった」とならないために、あらかじめ質問を考えておきメモしておくことは大切です。ですが、質問する際に注意すべき点もあります。以下にくわしく解説していきます。
調べればすぐわかることは質問しない
企業内サイトはもちろん、検索サイトで調べればすぐに出てくることは聞かないようにしましょう。質問するのはあなただけではないからです。先輩社員も限られた時間を使い、ときには複数人を相手に質問に答えようとしてくれています。
調べればわかることは聞かずに、先輩にしかわからない内容や、なによりも「入社してどう思っているのか」を聞くことが大切です。
質問の優先順位を決めておく
先輩社員に質問する内容の優先順位を決めておくことが重要です。
優先順位を決めておく理由は、時間が限られているからです。たとえば質問の内容によっては話しがそれて別な質問が出ることもあるでしょう。
自分の中で「一番把握しておきたいことは何か」を確認しておくことが大切です。
服装に気をつける
当たり前ですが企業に訪問するわけですから、リクルートスーツで出向きましょう。ただリクルートスーツを着て行けばいいというものではありません。
・シワがないか
・ホコリはついていないか
・Yシャツの襟元は汚れていないか
・靴はきちんと磨かれているか
・頭髪や指先は清潔を保てているか
など、よく確認しておきましょう。
身だしなみの気配りも社会人としてのマナーです。頭髪の色も先方に好まれるような色を心がけましょう。
遅刻は決してしない
社会人として遅刻はあってはならないことです。
一般的には、訪問先と約束した時間の約10~15分前に着いていることが望ましいとされています。約束の時間ちょうどでは相手を待たせる可能性があるからです。
到着して先方と対面したら、丁寧にお礼を述べましょう。
自分に対して質問する時間を与えてくれたからです。このとき「座ったままお礼をする」ことは失礼に当たります。
たとえ先方を自分が待っている立場だとしても、立ち上がってお礼を述べましょう。
お礼を述べたあと、先方が座るように促してきてから着席するのがマナーです。「礼儀をわきまえているな」と好印象を持ってもらえますよ。
必ずメモをとる
質問中など適宜メモをとりましょう。
先方から「聞いてくれているな」とよい印象を持ってもらえるのはもちろん、社会人としてのマナーだからです。
自分にとって大切なことを聞きに行くのですから、重要事項はきちんとメモをとりましょう。
礼儀正しく礼節を忘れない
会話がはずむあまり軽口になってしまうのはいけません。
あくまでも「面接をしようとしている会社だ」という意識をもちましょう。
砕けた態度や口調が失礼なのはもちろん、よい印象をもたれません。
訪問時間は繁忙時を避ける
自分の都合よりも先方の都合を考えましょう。
業務開始の朝一番や、昼食後の午後一番はとくに忙しい時間帯だからです。午前なら11時頃、午後なら15~16時あたりがよいでしょう。
時間帯はもちろんですが、決算時期などの繁忙期も避けるべきです。自分から「質問をきいていただくのだ」という気持ちを忘れずにいてください。
OB訪問は必ずするべき?
OB訪問は「必ず」ではありません。「しておいた方がよい」程度です。
先輩の生の声は自分にとってプラスになることは間違いないからです。
たとえ会社にとって不利になるようなことを先輩から聞いたとしても、面接時「あのとき先輩から聞いたことは本当ですか?」などの質問は控えておいた方が賢明です。
まとめ
OB訪問で大切なのはあらかじめ質問内容を決めておくことです。決めておいたら優先順位をつけておきましょう。
時間を無駄にしないためにも時間内にテキパキと質問できれば、次につながるからです。
今回ご紹介した質問例のほかにも、自分が興味を持っていることや不明なことを確認しておくことがOB訪問を成功させるコツです。