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「学生時代に頑張ったエピソードがない」と言う就活生、ガクチカについて勘違いしていませんか?
採用担当がガクチカを通して見ているポイントをしっかり抑えれば、誰にでも魅力的なガクチカが書けます。
今回はガクチカがないと悩んでいる人のために、エピソードの見つけ方・書き方を徹底解説します!
「ガクチカがない」と悩んでいる人へ
「学生時代に力を入れたこと」を、略して「ガクチカ」といいます。
「企業側にアピールできるエピソードがない!」「学生時代何も頑張ってこなかった!」と、困っている就活生もいるのではないでしょうか。
しかし、実は多くの就活生がガクチカについて勘違いしている可能性が高いのです。ガクチカを作る前に、ガクチカの定義を正しく理解しておく必要があります。
そこで今回は、ガクチカで勘違いしやすい点や、採用担当者がチェックしているポイントについて詳しく解説します。後半では、ガクチカに使えるエピソードの見つけ方や書き方についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ガクチカに対する勘違い
ガクチカには、必ずインパクトのあるエピソードを盛り込まなければ評価してもらえないと、勘違いしている就活生もいることでしょう。たとえば、長期に渡って何かに取り組んだといったエピソードや、何らかの結果や実績がなければダメだと思い込んでいる方もいるのではないでしょうか。
確かに、何らかの結果・実績があるのならアピールポイントになると思います。しかし、結果よりもそこに至るまでのプロセスがより重要なのです。結果や実績を得るために行った努力や工夫などが評価の対象となります。
そのため、他の就活生が経験していない素晴らしいエピソードであったとしても、過程に中身がなければ価値のないものとなってしまうのです。
採用担当が見ている3つのポイント
採用担当者はガクチカのどんなところをチェックしているのでしょうか。
一つ目は、学びです。採用担当者は、あなたが経験を通してどのようなことを学んだのかを確認しています。そのため、ガクチカを作成する際は、経験によって得た学びについて記載するようにしてください。
二つ目は、努力の過程です。前述したとおり、結果や成果に至るまでにどんな努力を行ったのかが重要視されます。エピソードを伝える際は、結果を出すために行った施策や、克服した課題などを盛り込みましょう。
三つ目は、人柄・人格です。他の質問においても人柄や人格、価値観が見られています。したがって、あなた自身の価値観が伝わるようなエピソードを考えておきましょう。
このように、採用担当者はガクチカをチェックする際、上記3つのポイントを見ています。そのため、インパクトのある経験がなくとも、上記3つのポイントが網羅できているエピソードなら問題ありませんので、安心してくださいね。
ガクチカで使えるエピソードの見つけ方
「ガクチカで使えるエピソードが思い浮かばない」と、困っている就活生も多いのではないでしょうか。ここでは、ガクチカで使えるエピソードの見つけ方を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1日の行動を書き出してみる
ガクチカのエピソードを見つけるために、1日の行動を書き出してみると良いでしょう。たとえば、
・朝のランニング
・朝食作り
・歯磨き
・通学
・アルバイト
・アルバイト先で夕食
・帰宅
・シャワー
・ブログの執筆
・翌日の授業の予習
など、1日の行動を10個ほど書き出してみてください。ガクチカに使えなさそうと思えることも含めて、すべて書き出すことがポイントです。
書き出した行動を深堀りする
1日の行動を書き出したら、一つひとつの行動を深堀りしましょう。たとえば、なぜ朝にランニングするのか?について考えてみると、「朝に頭をリフレッシュさせ、1日の作業効率をアップできるから。」といったことが深堀りできます。
作業効率が低いという課題に対して、自分で考えて行動を起こしていることが分かります。しかも、朝のランニングを継続しているのなら、ガクチカのネタとして十分です。
もう一つ例に挙げて考えてみましょう。
なぜブログを書いているのか?について深堀りすると、「文章力に自信がないため、ブログを毎日書いて社会人として必要な文章力を身につけたいから。」といった行動の動機を見つけ出せます。
実際にガクチカを書いてみよう!
ここからは、実際にガクチカを書く際に必要な構成を紹介します。以下の構成を参考にしながら、素敵なガクチカを作ってくださいね。
基本的なガクチカの構成
基本的な構成を参考にすることで、簡単に魅力的なガクチカを作成することができます。ガクチカを作る際は、ぜひ以下の構成を参考にしてみてください。
① 概要:何を行ったのかを簡潔に述べましょう。
② 動機:あなたの価値観を含めつつ、なぜ努力したのかといった動機を述べましょう。
③ 課題:結果に至るまでに生じた課題や問題について述べましょう。
④ 行動:発生した課題・問題にどう対処したのかについて述べましょう。
⑤ 結果:課題・問題がどう改善されたのかについて述べましょう。
⑥ 学び:経験から得た学びを分かりやすく述べましょう。
概要を述べる際は、「私が学生時代に頑張ったことは」といった書き出しは不要です。また、結果を伝える際、改善結果を数字で表すことができる場合は、具体的な数字を記載すると良いでしょう。
NG!ガクチカに使えないエピソードとは?
さまざまなエピソードを使ってガクチカを作ることができますが、なかにはガクチカに使わない方が良いエピソードもあるのです。ここでは、ガクチカに使用しない方が良いエピソードを紹介します。
自分で作った嘘のエピソード
どうしてもガクチカに相応しいエピソードが見つからない場合、自分で作ってしまおうと考える就活生もいるかもしれません。しかし、面接などで採用担当者に、ガクチカで書いた内容についてさまざまな質問をされれば、答えられず苦しい状況になってしまうことも。
実際に嘘のエピソードを話す就活生は、おどおどしていたり、話の具体性が乏しかったりすることから、採用担当者の半数以上が嘘を見抜いているそうです。
ガクチカのエピソードが嘘だと判断されれば、もちろん選考に悪影響を及ぼす可能性があります。したがって、嘘や盛った話を盛り込んでガクチカを作らないよう、注意してください。
自己PRと同じ内容
ガクチカには自己PRと同じ内容を書かないようにした方が良いです。自己PRもガクチカと同様に自分をアピールするためのものなので、就活生のなかにはどちらにも同じエピソードを使おうと思っている方もいるかもしれません。
しかし、ガクチカと自己PRは異なります。自己PRは入社への意欲や自分の長所などを盛り込み、自分を企業にアピールするためのものですが、ガクチカは自分の経験を述べながら、自分を売り込むためのものです。
さらに、ガクチカと自己PRが同じだと、経験が少ない学生と思われマイナス評価につながる恐れもあります。上記でお伝えしたそれぞれの違いを意識しつつ、自己PRとは異なる内容のガクチカを作成してくださいね。
まとめ
インパクトのある経験や実績がなくとも、魅力的なガクチカを作成できることが分かりましたね。採用担当者が見ている学び、努力の過程、人柄・人格の3つのポイントを含めて、ガクチカを作ってみてください。
エピソードがまだ見つかっていない方は、日々の行動を書き出して深掘りしていきましょう。自分の中で当たり前だと思っていても、一つひとつ深堀りしていくと、意外と自分だけの個性や習慣だということに気づきます。
ガクチカがないと悩んでいる人は、嘘のエピソードや自己PRと同じ内容にならないように注意しつつ、今回紹介した方法で自分らしいエピソードを見つけてみてください。