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今回の記事では、グループワークを効率的かつ生産的に進める方法をご紹介します。
苦手意識を持つ人が多いグループワークも、流れとやり方を押さえれば、不安に思うことはありません。
本記事を参考にして、グループワークに挑みましょう!
はじめに
グループワークは初対面のメンバーと議論する必要があるため、失敗したらどうしよう……と不安を抱く就活生も多いでしょう。
成功のためには、グループワークの進め方を知っておくことが重要です。流れを把握することで気持ちに余裕が生まれ、臨機応変に対応できます。
そこで今回は、グループワークを進めるための6つのステップを紹介します。
これからグループワークが控えている人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
グループワークとは?
グループワークとは、企業が採用時に行う選考方法の一つです。
参加者は数人のグループに分けられ、与えられたテーマに沿って議論を交わします。その内容を時間内にまとめ、最終的に結果や成果を発表するという流れです。
従来の面接とは違って、聞かれたことに答えるだけではなく、臨機応変に対応する力が必要です。
採用担当者は、参加者の集団での振る舞い方をチェックしています。コミュニケーション能力や課題に対する問題解決方法、イレギュラーなことに対応できる力があるか、などが評価のポイントです。
グループワークを進める6つのSTEP
グループワークを進めるための6つのステップを紹介します。
一般的な流れは以下の通りです。
1. 役割と時間配分を決める
2. 課題を具体的に定義する
3. 意見やアイデアを出していく
4. アイデアを分類・選択する
5. アイデアを詰めていく
6. 発表にまとめる
流れを押さえておくことで、効率よくグループワークを進めていけるようになりますので、ぜひ覚えておいてください。
役割と時間配分を決める
最初に役割と時間配分を決めます。
役割は主に進行役・書記・タイムキーパーの3つです。
役割は会社から割り振られる場合と、参加者同士で決める場合がありますので、どの役になっても対応できるようにしておくと慌てなくてすみます。
制限時間があるグループワークの中で成果を出すためには、はじめに時間配分を決めることが重要です。時間配分を決めておかないと、いつまでもダラダラとして、議論が進まなくなってしまう可能性があります。
役割が決まった時点で、時間配分についてメンバーに提案するとよいでしょう。タイムキーパーの役割になった人は、最初に決めた時間管理を徹底してください。時間管理を徹底することで、効率的に議論を進められます。
できるだけ議論に多くの時間をかけるためにも、役割・時間配分は2〜3分程度で決めてしまいましょう。
もっと詳しく知りたい!という方は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
課題を具体的に定義する
役割と時間配分を決めたら、出された課題の前提条件を定義します。
前提条件とは、議論を進める前にあらかじめ決めておくべき条件のこと。
前提条件を決めておくことは、議論の方向性を決める上で、とりわけ大切な作業です。議論の前提条件が共有されていないと、議論の内容が散らばってしまいます。
グループワークの議題テーマは抽象的なものが多いため、できるだけ具体的な前提条件を設定しておくと、この後の議論がしやすくなります。
たとえば「ラーメン屋の売り上げを高めるためには?」というテーマが出されたとします。
グループのメンバーからは「次回トッピング無料券を配布する」「キッズスペースを用意する」「夜のビール半額券を配布する」などさまざまな意見が出てくるはずです。
意見の方向性がバラバラなので、このままでは話がまとまりませんよね。
そこで「ラーメン屋の立地はビジネス街」と前提条件を設定します。
スタート地点を決めておくと、話の内容は「ビジネス街にあるラーメン屋の売り上げを上げる」方向にしか行かないので、議論を横道に逸らさず展開させられます。
議論の前に前提条件を具体的にして、メンバー同士の認識を統一させておきましょう。
意見やアイデアを出していく
前提条件を決めたら、意見やアイデアを出していきます。
ここでは時間が許す限り、沢山の意見を出し合うことが大切です。
「こんなことを言っても大丈夫かな……」と心配する必要はありません。
意見やアイデアが他のメンバーのものと大きく異なる場合でも、議論を活発にするきっかけとなるかもしれないので、どんどん発言していきましょう。
意見を述べるときは、メンバーの考えを引き出すことも意識して行うと、採用担当者によい印象を与えます。
話し合いの中で、採用担当者は「対人能力」を見ているからです。「相手の意見を聞けるかどうか」「みんなが話しやすい雰囲気を作れているか」などをチェックしています。
メンバーの意見を否定したり、横柄な態度で意見を聞いたりするのはNGです。楽しい雰囲気の中で、自由にアイデアを出していきましょう。
アイデアを分類・選択する
メンバーから意見が全て出されたら、アイデアの分類・選択をしましょう。
議論をより効率的かつ生産的に進めていくために必要な作業です。
まずはテーマごとに、アイデアを分類します。
次に分類されたアイデアを、取捨選択していきます。
多数決で決めてしまうと話の本質を見失ってしまうことがありますので、少数意見でも良質なアイデアは取り入れることが大切です。
選択する際は、次の3つを選択の判断基準にするとよいでしょう。
1. コスト(いくらかかるのか)
2. スピード(いつまでにできるのか)
3. どのような効果があるのか
判断基準を共有することで、客観的な判断ができます。
また、メンバー内での不満が出にくく、議論もスムーズに進められます。
アイデアの分類・選択は議論の大切な柱となる部分ですので、しっかりと時間をかけて整理していくことが大切です。
アイデアを詰めていく
分類・選択したアイデアを、さらに詰めていきます。
現時点でのアイデアは、まだ発表にまとめられる段階にはなっていません。
発表の際に採用担当者を納得させられるよう、アイデアを実現可能な案になるまで詰めていく必要があります。
アイデアを詰める際には以下の「5W2H」を意識するとよいでしょう。
・ Why:なぜ行うのか(理由)
・ What:何を行うのか(具体的な内容)
・ Who:ターゲットは誰なのか(アイデアの対象者)
・ When:いつ行うのか(期限、時期、時間など)
・ Where:どこで行うのか(場所)
・ How much:予算はいくらかかるのか(必要経費、損失)
・ How to manage:どのように行うのか(方法)
5W2Hを書き出すと、最後の発表の際に論理的な説明がしやすくなります。
これまでに出されたアイデアを、実現可能なものまでブラッシュアップさせていきましょう。
発表にまとめる
最後はいよいよ発表です。
今まで議論してきたアイデアを時間内で簡潔に、かつ効果的に伝えられるように発表することが大切です。
いくらよいアイデアが出ても、発表内容が粗末だと成果が評価されません。
発表では結論に対しての根拠があると、聞いている人の理解を得やすくなります。根拠を明確にし、矛盾がなく論理的に説明することで評価が上がります。
発表の際には、文章構成方法の一つである『PREP法』を利用すると論理的かつ簡潔な説明ができます。内容は以下の通りです。
・ Point:結論(最初に結論を述べる)
・ Reason:理由(結論に至った根拠)
・ Example:具体例(内容の詳細・問題の解決策)
・ Point:結論 (もう一度結論を述べる)
それぞれのポイントで内容の肉付けをしていきます。
内容を知らない人が聞いても理解できるかどうか、課題に沿った内容になっているかどうかをチェックして発表に臨みましょう。
まとめ
ここまで、グループワークの進め方を紹介してきました。
グループワークでは基本的な流れを知り、落ち着いて参加することが大切です。
グループワークとはメンバーと協力しあい、成果物を作り上げていくもの。あなたの強みや得意なことを活かして、本番で力を発揮してください。
今回紹介した内容を参考にして、グループワークを成功へと導いていきましょう!