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就活する時に必ず聞く「BtoB」「BtoC」というビジネス形態を表す用語。
今回は、それぞれの特徴や就職を考えた時のメリット・デメリットを徹底解説します。
本記事を参考に、業界・企業研究の理解を深めましょう!
はじめに
就職活動をしていく中で「BtoB」や「BtoC」といったワードを耳にしたことはありませんか?
このビジネス用語、実は就職先を決める上でかなり重要なポイントとなるため、しっかり理解しておく必要があるのです。
今回は「BtoB」「BtoC」企業の特徴や、各企業に対するメリット・デメリット、また「CtoC」などのその他ビジネス用語についても解説します。
それぞれの違いを理解した上で働きたい企業を見極め、就職活動に役立てていきましょう。
「BtoB、BtoC」とは?
まず「BtoB」「BtoC」とは営業手法を表すビジネス用語であり、ターゲットとする顧客が違います。そのため、商材やマーケティングもまるで異なってきます。
以下ではそれぞれが指す事業内容と共に特徴を簡単に説明しますので、自分の目標とする就活プランに合った事業を見つけてみてください。
BtoB
「BtoB」とは「Business to Business」の略称です。企業が企業に対して商品やサービスを提供する事業の事を指します。原料を商材とする企業や部品メーカー等がこの類と言えるでしょう。
複数の担当者が関わるため受注確定までに時間を要しますが、企業を顧客とするので1件当たりの単価が高く、継続的な取引にも繋がりやすいのが特徴です。
BtoC
「BtoC」とは「Business to Consumer」の略称で、消費者を顧客として商品やサービスを提供する事業を指します。コンビニやスーパー、飲食店、ホテル等もこの事業に含まれます。
消費者を対象とするため購入決定に至るまでの期間は短いですが、単価がそれほど高くはなく、広告媒体を利用したブランディングに力を入れる必要もあるのが特徴です。
BtoB企業に就職するメリット・デメリット
BtoB企業は企業相手にビジネスをしている分、広告やCM等の露出が比較的少なく、「みんなが知っている企業で働きたい!」と考えている人には向いてないかもしれません。
しかし、消費者との接点はなくても、意外なところで経済を支える重要な役割を担っている企業も存在するので、検討する価値は大いにあるでしょう。
メリット
・市場規模が大きい
・顧客単価が高い
・顧客のニーズが明確
・取引が長期的になることが多いため、経営が安定している
BtoB企業では主に素材や部品等を商材として扱うのが一般的です。
国内はもちろん、世界中のメーカーに提供している場合もあり、高い技術力で世界シェアの上位に入る企業も少なくありません。
さらに、1件あたりの単価が高額でリピート率も高いため、契約できれば長期的な収益が見込める、経営が安定しやすいビジネスです。
デメリット
・対象顧客数が有限だが、新規顧客の開拓が難しい
・購買決定までのプロセスが長い
前述した「リピート率が高い」という点は良い部分でもありますが、逆を言えば他社との契約も切られにくいと考えられるでしょう。顧客数にも限りがありますので、新規開拓もそう簡単ではありません。
また、企業を相手にするため、どうしても取引確定に至るまでのプロセスが長期化しやすくなるのも特徴です。
BtoC企業に就職するメリット・デメリット
BtoC企業は広告宣伝を多く行う必要があることから、知名度の高い企業が多数存在します。それゆえに就活の競争率も高くなりがちです。
しかし、自分が携わった商品がSNSで紹介されたり、商品の感想を周りから聞くことができる機会が多いので、仕事のモチベーションにも繋がります。
メリット
・購買決定までのプロセスが短い
・顧客の率直な意見が聞きやすい
・対象顧客数が多い
BtoBでは契約までに何人もの担当者を通す必要がありますが、BtoCでは消費者を相手とするため、検討期間も企業と比べるとグッと短くなります。
単価は低いですが対象となる顧客数が多く、リスクダメージは低いと考えられます。
SNS等でヒアリングした顧客のリアルな意見を商品やサービスに反映しやすい部分も魅力と言えるでしょう。
デメリット
・他社との競争が激しい
・景気に左右されやすい
・ブランドの影響力が大きい
消費者を相手とするビジネスであるがゆえにライバルが多く、景気にも影響されやすいのが難点です。顧客を逃さないために、いかに消費者のニーズに合わせられるかが重要となるでしょう。
また、テレビCMやSNS等によるブランディングも不可欠です。ここが疎かだと新商品を発表しても空振りに終わってしまう可能性があります。
その他のビジネス形態を表す用語
「BtoB」「BtoC」のような「〇to〇」というビジネス用語は他にも存在します。
ここからはその代表的なものをいくつか簡単に紹介していきます。
覚えていて損はないので、こちらも一緒に把握しておきましょう。
・CtoC
「Consumer to Consumer」の略称。ネットオークションやフリマアプリ等、消費者(Consumer)同士で行われる取引を指します。
・BtoE
「E」とは「Employee(従業員)」。社員食堂や研修等、企業から従業員へ向けたサービスを指します。
・BtoG
「Government(行政)」、つまり国を顧客とした取引の事です。インフラ整備やオフィス用品の販売等があります。
・DtoC
「Direct to Consumer」の略。企業が自社ECサイトから直接消費者に商品を販売する等、近年注目され始めている事業です。
・GtoC
行政と消費者間のやりとりを指し、住民票の申請やWEB上での確定申告等の行政サービスが挙げられます。
まとめ
企業を選定する際に現在のビジョンや業績も大事ですが、その企業が“将来的にどうなりそうか”を予想しながら選ぶのも重要です。
いくら有名企業でも、消費者のニーズや景気の変化によって一瞬で経営難に陥る可能性は充分あります。
逆に名前は知らなくても、実は陰ながら長きにわたって活躍している企業も存在します。
先入観で企業を選ぶ前に、まずは説明会やOBの話を聞いて企業を知り、自分に合うのかどうかをしっかり見極めましょう。